たむランボー怒りの脱出

赤い風船のたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

赤い風船(1956年製作の映画)
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少年と赤い風船とのつかの間の友情を描いた短編作品。

この映画の色調自体は彩度が薄く灰色っぼくなっているのだが、赤い風船だけは鮮やかな真っ赤をしており、画面にとても映えている。

赤い風船に写し出された街の風景は少年が歩くのに応じて変化していく。

また、この映画で秀逸なのは赤い風船の心情を描写している点。
魂が無いはずの風船の感情が観客に伝わってくる演出が見事だった。

久しぶりに「いい映画をみた」という気分になった。