ばーとん

煉獄エロイカのばーとんのレビュー・感想・評価

煉獄エロイカ(1970年製作の映画)
3.0
ロブグリエ風の映像遊戯の中で安保闘争の生き残りの過激派による暴力革命と内ゲバが延々と繰り広げられる。内部崩壊の果てに取り残された女は新たな神<ニヒリズム>を探す旅に出る。イデオロギーの終焉。
映像に力があるので楽しんで見ることは可能だが、この翌年にあの悍ましい山岳ベース事件が起きたことを考えると、この映画ちょっと笑えない。
1970年頃にはこの手の「革命思想は敗北した!」みたいな日和見的な言説が(主に左翼側から)数多くあって、僕なんかはそういうの見るとだせえなと思うのだった。
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