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最後の特攻隊のmhのレビュー・感想・評価

最後の特攻隊(1970年製作の映画)
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冒頭にスライドが一枚。
「この物語は 宇垣纏中将とは なんら 関係ありません」
ずばり名指しと思わせぶりなこと書かれてしまってはWikipediaを引かずにはおれない。
実在した海軍将校の半生が元ネタのフィクション。
特攻の是非についても描いてて、いかにも東映オールスター映画。
鶴田浩二、高倉健、若山富三郎といい配分で見どころ作ってる。
特攻からの帰還兵問題について多くの時間を割いていた。
このあたりがのちの「ああ同期の桜」につながるんだろうね。「ああ同期の桜」はこの映画の別解とも取れるように作られてる。
さらに後年の映画「月光の夏」では、陸軍サイドの特攻からの帰還兵問題を扱ってる。
もしかすると、この手の最初がこの映画かもしれない。
総じてチャチイ特撮も白黒にすると雰囲気出るね。
のちに大作請負人となる佐藤純彌監督の才気もあちこちに見受けられた。
ラストの仕掛けはそんな効果的じゃない気がしたけどどうなんだろう。
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