砂場

ビリー・ザ・キッド/21才の生涯の砂場のレビュー・感想・評価

4.4
死に場所を求める男たち!

ーーーあらすじーーー
ニューメキシコ1909年、ある初老の男が撃たれそこから回想に繋がる。
1888年ビリー・ザキッド(クリス・クリストファーソン)のもとにかつての仲間パット・ギャレット(ジェームズ・コバーン)が訪ねてくる。
パットがここの保安官になるという、無法者のお前が保安官か、、ビリーの取り巻きはなぜパットを殺さねえのかというがビリーは友達だから殺さない。ビリーは刑務所に入れられるがトイレに隠していた銃で二人の見張りを殺し逃亡する。パットは追跡するが胸中は複雑だ。
ナイフの使い手エイリアス(ボブ・ディラン)はビリーを慕いついてきた。ビリーの行方を馴染みの連中に訊きまわるパット。無法者だったのにバッジをつけるとは、、、と言われることもあるが、生きるためだ俺も安定した暮らしがしたいと返す。ブラック一味の家を襲撃、援軍は肝っ玉の座ったおばさん。一味を全滅させるがビリーの居所は分からず。ビリーは昔馴染みに会うが、彼は保安官になっていた。今や敵味方であり決闘することに、ビリーは相手の小狡い手をを見逃さず撃ち殺す。
ビリーはある家族を助け悪党を皆殺しにすると自分の生き様を思い出したのか、フォートサムナーに戻ってきた。

<以下ネタバレあり>
パットはビリーの馴染みの娼家で5人の女性をはべらせ居所を聞き出すとキャッキャと風呂タイム。パット、助手と保安官と3人でビリーの居場所に乗り込む。ビルは馴染みの娼婦とベッドにいる。食料を取りに外に出たところをパットはビリーを撃ち殺すと鏡に映った自分の姿も撃つ。ビリーの人差し指が欲しいという助手をぶっ叩くパットは友人であるビリーの死を弔う。子供にたちに人気のあったビリー、子供に石を投げられるパットの後ろ姿、、、
ーーーーあらすじ終わりーーーー



この二人が実在の人物だというのが凄い、当時は無法者を取締るのに別の無法者を雇ったりしたのが普通だったのだろう。そういう意味では「県警対組織暴力」の菅原文太と松方弘樹みたいなもんで、どっちがヤクザでもおかしく無いようなキャラだ。

ボブ・ディランと西部劇の相性は素晴らしく良いですね!ボブ・ディランの歌がそのまま映画のストーリーになっておりすごく考えられている構成も効果的。
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