Jimmy

ビリー・ザ・キッド/21才の生涯のJimmyのレビュー・感想・評価

3.2
サム・ペキンパー監督が、アウトロー・ガンマンのビリー・ザ・キッドを描いた作品。

ボブ・ディランも出演していてビックリ。音楽も当然、ボブ・ディランであり、「♪Knockin' on Heaven's Door」なる曲が印象的。

美しい風景の中で描かれる男どうしの友情、殺し合いのドラマ。

映画原題は『パット・ギャレット&ビリー・ザ・キッド』であり、映画を観てみると、邦題よりもこちらの原題の方が素晴らしい。

物語は、ある男が殺されるシーンから始まる。サム・ペキンパー監督らしく、スローモーション。
殺された男は、初老の男パット・ギャレット(ジェームズ・コバーン)である。パットは殺される瞬間に過去の事を思い出す。回想が導入部となり、以前は親友どうしだったビリー・ザ・キッド(クリス・クリストファーソン)との出来事が綴られる。
導入部から物語への入り方が、とても上手い。

ビリーはアウトローであり殺人などの罪を背負って生きているが、パットは保安官になり、ビリーを逮捕する。
しかし、パットの留守中にうまく逃げたビリー。そして、ビリーはお尋ね者となり、賞金が懸けられて、追手が迫る。
ボブ・ディランは、仮の名前としてエイリアスなる名を名乗る。ジョーカー的な雰囲気。

この作品は初公開時は短縮版だったようだが、現在では[特別版]として16分ほど長いらしい。今回観たのは[特別版]。

なかなか面白いサム・ペキンパー監督の西部劇だが、ドンパチよりも友情が前面に出たドラマであった。
Jimmy

Jimmy