拳銃の天才ビリー・ザ・キッドの若くして散った青春像を描く西部劇。
奔放な毎日を送るキッドに目をつけた保安官のパット。
追う追われるの関係が次第に友情を育むが、決闘の時は近づいていく。
監督のサム・ペキンパーは史実だと、お得意のスローモーションや演出は封じている。
わざとなのかは分からないが、銃撃戦でも盛り上がりを抑えているように映る。
従って地味な作風なのだが、保安官パットを演じるジェームズ・コバーンの渋さは作品世界に一役買っている。
それと音楽を担当するのがボブ・ディランなのには驚く。
代表曲である「天国への扉」もピッタリだ。
だからこそキッドを演じるクリス・クリストファーソンの配役ミスは大きい。
元々老け顔のためかどう見ても21才には見えず、下手すりゃ40才ぐらいにしか見えないんだけど(笑)