凄い私事だけど海外に出張行くときには有り余る時間があって秋の夜長よろしく持ってきた本を読破してしまうことがままある。そん時に書店で目についたのがThe Devil wears PRADA。
原著はどんなものかと思ったら映画でのイメージと全く違うことに驚いた。
映画のアンドレアは不満たらたらから出来る女へと成長していく見ていて気持ちの良いサクセスストーリーだけど、原著のほうは最後まで不満垂れ流しミランダに心の中で悪態つきまくり、何回f×ck言ってんねんって突っ込み入れちゃうくらい。
話の骨子は同じでファッションに心砕くよりも人生にはもっと向き合うものはあるってとこなんだろうけど、そう言う意味で映画は観る人達に対してファッションの素晴らしさ華やかさをアンドレアの魅力を通して伝えるだけ伝えてうぉーカッケー!ってなりながらも最後の結論それかい!って思って見てた分だけ原著の方が徹頭徹尾否定的で筋が通ってた。
原著ミランダも救い用のない性格で最後はアンドレアがキレて「fuck!」って言い捨ててミランダにクビにされてパリの街からニューヨークに戻り親友恋人家族と関係を直すとこも、全くファッションの進歩が描かれてないところも、原著と映画がかけ離れている。
でもだからこそ、この映画をここまで(映像美的な意味合いで)昇華させた監督(制作?)の手腕を褒め称えたい!
映画よりも作りての評価が高い作品でした。
30th Jan 2016