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プラダを着た悪魔のsayanaのレビュー・感想・評価

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
2.8
中学生振りに観た。初めて観た時は、自分が知らなかったファッションの世界に圧倒されて、瞬間的に「好き!」ってなったけど、大人になって観てみると、仕事に支配され、恋人や友人だけでなく、自分自身すら失っていくアンディの姿に気が滅入ってしまった。これは『シャネルを着た犠牲者』だよ。
観る人によっては仕事や目標への活力を上げてくれる作品なんだろうけど、改めて観てみると、自我とキャリアの間で揺れ、どちらか極端になることで払う犠牲は計り知れないだと思い知った。こんな職場、今ではブラック企業だとか、パワハラにあたると思うけど、上司であろうと先輩であろうと、自分の信念や意思を優先し、尊重することが一番大事なのだと気付かされた。バランスの問題。それが一番難しいんだけど。
今観るとちょっと時代錯誤のようにも感じる。働く女性が全面的に押し出されているし。「アンディは十分努力してるよ!」と私なら言ってる。同僚、友人、恋人みんなアンディに辛く当たり過ぎ。
エミリーが最高過ぎる!あの皮肉屋で辛辣な彼女がなぜか大好き。あとオープニングでアンディ含め色んな女性たちが身支度するシーンが好き。マドンナの『Vogue』が流れる通勤シーンはいつ観てもワクワクする。
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