プラダを着た悪魔のwknt15のレビュー・感想・評価

密度の高い街並みからニューヨークの喧騒を感じられるのが良い。主人公の心の忙しさとマッチして、毎日をひたすらにこなす疾走感と少しの充実感を追体験できる。

深い緑と金色は、ときに厳粛な雰囲気も与える、気品あふれる組み合わせだと思う。実直なアンディにとても似合っている色だった。

登場人物一人ひとりが愛らしいからこそ、人生には成功なんて言葉はなくて、人生を選んで生きていくことそのものが美しい営みなのだと思えるような、そんなきらりとした優しさを含んだ作品だと思う。