素敵帽子ちゃん

プラダを着た悪魔の素敵帽子ちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

超有名ファッション誌の編集長の元で働くことになったアンディ。パワハラ編集長の無理難題と思えるような要求に最初こそ「はあ?」って感じだったけど、それでも一つずつこなしていって、ついには「あれやって」「終わってます」「あれは」「それも終わってます、ついでにこれも」みたいにどんどん仕事できるようになっていく。アンディみたいな「しごでき」になりたいなと思ったとこで、ああ今自分は仕事に生きたいフェーズなんだなと振り返ることになった。

時間は誰にでも平等に一日24時間。新しい仕事に時間も熱意も注ぐようになったら、恋は疎かになるというより、いままでと変わらない水準を維持できなくなる。それでも維持しようとするなら別のなにかを削る必要が出てくるし、あれもこれもは欲張れない。
仕事なんか特に「流れで」「断れなくて」とかある。優先順位をつけようとしなくても、気づいたらそうなってて、人間関係も気づいたら変わってるみたいな。
人は変わる。良くも悪くも、っていう必要ももしかしたらないかな。良し悪しは外から決められることじゃないと思うし、今一緒にいて楽しい人、勉強になる人、幸せだと思える人と一緒にいればよいはず。すれ違って、一緒にいることが苦しいなら、臆せず離れることを選んで、また会うことがあればそれでいいし、それじゃないなら今までありがとう、で。

あれもこれもは欲張れないことはよくわかったうえで、それでも諦めない道を選んでいく人生でありたいな。

どの業界で生き残るにも、知識や経験だけじゃなくて、ある程度の威厳とか、それに追従することとかは必要なのはすごくわかる。良し悪しじゃなくて統率のとれた組織ってきっとそういうものだから。
でもコートと荷物を毎日バンバン投げ捨てるように置くのが耐えられぬ!物大事にしよー!

ナイジェルに幸あれ。