このレビューはネタバレを含みます
仕事を頑張る女性が、その仕事を頑張ろうとすればするほど恋人や友人と疎遠になっていく、そんな葛藤を上手に描いた作品。
ファッションに無関心でダサいアンディ（アン・ハサウェイ）が、超有名ファッション誌のアシスタントに就き、カッコ良く変身するところはこの映画の見どころの一つで、様々なファッションに身を包むアンディがとても美しい。
ただ……ダサい服を着ていた時から、アンディはめちゃくちゃかわいかったわけで、結局、美人は何を着ても美人である。
ミランダ（メリル・ストリープ）の自己中心的で傍若無人ぶりにムカムカきてしまい、夫から離婚を切り出されて消沈するミランダに、思わず「ざまあーみろ！」と思ってしまった。
逆に言うと、それだけメリル・ストリープの役がハマっているという裏返しでもある。
仕事に没頭するあまり、本当に大切なものを失いかけたアンディ、最後はミランダの元を去り、携帯電話を噴水に投げ捨てるシーンは爽快であった。
恋人のネイトとの仲も修復でき、後味スッキリの作品である。
