回想シーンでご飯3杯いける

プラダを着た悪魔の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
3.6
オフィスの中で走り回る人がとても苦手なので、ファッション誌“RUNWAY”の編集部を描く冒頭のシーンが凄くストレスフル! でも、そう思わせたって事は、この映画が分かり易くてテンポの良い映画だという証拠でもあるのだろう。

ファッション業界を舞台にしたサクセスストーリーである事は分かっていたけど、いざ鑑賞して観ると、いかにもお洒落映画という感じでもなくて、意外と真面目なお仕事ムービーだったりする。

ちょっと前時代的とも思える編集長(メリル・ストリープ)の我がままに対して、ファッション業界に疎い事から生まれるユニークな視点で応えていく新人アシスタント(アン・ハサウェイ)。短いターンでミッションをこなしていくので、どんどんストーリーに引き込まれる。

結末が二転三転する終盤の展開もドキドキして、観終わった後の後味も良い。編集部に入ったばかりのアン・ハサウェイを指して「スタイルが悪いイケてない女」と言ってしまうのは流石に笑っちゃうけど、「麗しのサブリナ」でのオードリー・ヘプバーンも同じような扱いだったし、美形女優が主演のサクセス・ストーリーでは、もはや定番の展開なのかも。