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プラダを着た悪魔のlarabeeのレビュー・感想・評価

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
4.6
【今度から女性にお勧め作品聞かれたら真っ先に挙げさせて頂きます】

これ、ジャンル「コメディー」に上がっている事が多いようだけど、それはないわ。ミスリードしてしまうでしょう。

コメディーではなく完全に一人の女性の成長物語として充分鑑賞できる。そこに恋愛やら仲間やら出世やら成功やらがふんだんに盛り込まれていて、しかもファッションも音楽もど真ん中で気持ちいいくらいカッコいい。

ジャーナリスト志望のアンディ(アン・ハサウェイ)はひょんな事から畑違いのファッション雑誌「ランウェイ」に採用される。

ランウェイにはカリスマ編集長ミランダ(メリル・ストリープ)が君臨しており、彼女の無理難題にはどんな事をしてでも応えなければならない。

ファッションにも疎いアンディは意地とプライドでミランダの要求に応え、少しずつ信頼を勝ち取っていく。仕事にのめり込むアンディだが、一方で恋人とは微妙にすれ違っていく。

「仕方ないのよ」って人のせいにしてるけど君がそれを選んでいるんじゃないか?恋人のネイト(エイドリアン・グレニアー)に言われる始末。そこに仕事でいい感じになったプレイボーイの作家クリスチャン(中村雅俊)に言い寄られる。

すみません、中村雅俊じゃなかったかも知れません。

とにかくチャラチャラしたオシャレ映画のフリしてアンディとミランダという人物がしっかり描かれているので全然チャラチャラしていない。

終始引き込まれるストーリー、アン・ハサウェイとメリル・ストリープの素晴らしい女優がアンディとミランダを見事に演じ切っていてそこも素晴らしい。

オシャレ作品、コメディー作品なんて言って敬遠しているととんでもない事になる完成度の高い一本でした。
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