すー

プラダを着た悪魔のすーのレビュー・感想・評価

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
3.4
“Princess Diaries”で一躍注目を浴びたアン・ハサウェイの変身物語再びである。文芸雑誌編集者志望の主人公がファッション誌に採用され、慣れないファッション業界の荒波に揉まれながら自己を成長させていく話であるが、やはり注目すべきはその題材ならではの表現方法だ。最初は望まない仕事に乗り気でなかった主人公も、与えられた環境の中で自己成長すべく必死に努力を重ね、周りの価値観に自分を合わせていく。それを彼女のファッションセンスの変遷で視覚的に表し、さらにそれを全てぶち壊すようにまた新たな世界に入っていく鮮やかさは原作だけでは表せないように思う。また使用される楽曲も印象的で、KT Tunstallの’Suddenly I See’は歌詞・メロディー共々主人公の開眼を象徴するものとなっており、これなしにこの映画は成り立たないとも思わせるほどだ。
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