ブロスナン版ボンド最終作。
シリーズ40周年にして通算20作目の記念作品。過去のオマージュを巧みに取り入れながら、ラストを飾るに相応しいド派手な演出に、舞台も北朝鮮をはじめキューバにアイスランドと壮大。ほかにもマドンナの主題曲やオスカー女優のハル・ベリーがボンドガールを務めるなど話題も豊富だ。
今作の見所は何と言っても氷上でのカーチェイス。やはりボンドカーはアストンマーティンがよく似合う。敵が乗るジャガーも飛び道具満載で激しいアクションをみせてくれる。ただ、今回の目玉装備となるステルス仕様は、あまりその能力を発揮できていなかったのが残念。
自分の中では、品のある立ち振舞いや洒落たセリフ回しが軽妙なビアース・ブロスナンが、ボンドのイメージに一番近かったので、これで終わってしまうと思うと本当に悲しい。