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007/ダイ・アナザー・デイのmimagordonのレビュー・感想・評価

007/ダイ・アナザー・デイ(2002年製作の映画)
4.0
ボンド映画は演出でカッコつけなくていいんですよ...ジェームズ・ボンドが充分かっこいいんだから。

シリーズ最も、ではないかもしれないけど、ロジャー・ムーア以降では最も荒唐無稽だし、ハードなアクションとクールなブロスナン・ボンドにSF的ストーリーは似合わない。妙にスタイリッシュでスローモーションが多用されるのも007じゃない感。プロットもとっ散らかってるしボンド・ガール二人、ハル・ベリーとロザムンド・パイクの見せ場も少なく、中盤中弛み。スパイ要素も少なく潜入しているのに緊張感が感じられないのは何故だろう...力の入れる方向を間違えた気がする。ブロスナン・ボンド最終作なのにかなり残念な幕引きに。ボンド映画というよりはSFアクション大作としてド派手かつ巨大規模な氷上チェイスや爆破等のスペクタクルを楽しむくらいの心構えで観るのがちょうどいい。でもピアース・ブロスナン、最後までダンディな色気満載でした。
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