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喜劇 男の泣きどころのchiyoのレビュー・感想・評価

喜劇 男の泣きどころ(1973年製作の映画)
3.5
2022/10/31
ポルノ映画に見紛うほど、おっぱいがいっぱい。フランキー堺演じる長門のあだ名は“ポルノさん”で、太地喜和子演じるとめは“ベベ・モンロー”を名乗るストリッパー。が、あっけらかんエロなコメディ映画で、思わず笑ってしまうシーンが多々。何よりも、笠智衆がポルノ映画の巨匠を演じ、のほほんとそこに居るだけで面白い。そして、戦友・藤岡(演じる藤岡琢也が妙に可愛い)の正体を知らない長門と藤岡のやり取り、長門と妻・まさよのあれこれも何だかんだと楽しい。終盤のとめはちょっぴり切ないものの、エロから人情への落とし込みは定番中の定番。それはそうと、日本でR指定が導入されたのが1976年らしく、1973年公開の本作は全年齢に公開されていたっぽい。良くも悪くも大らかな時代。
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