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永遠に答えずのcsmのレビュー・感想・評価

永遠に答えず(1957年製作の映画)
5.0
誰にバカにされようとも、ひたすらにすれ違ってドラマがドラマをどんどこ連れてくるこのような前後編映画が大好きだと、今日われここに宣言す。映画に前衛も芸術も求めず。
新しい靴でハイキング、芋で埋もれた弁当は取り出さず葉山良二のおにぎり半分もらうテクニカルポイントで夢路先制。(これじゃ会うたびセックスしてしまうので)自制しよう→汽車の発車→妊娠発覚→温泉で小夜福と語り。しかし葉山家には高田敏江、親から責め崩すタイプだ気をつけろ。前編はとにかく小夜福が問題。良かれと思って本人そっちのけで手を回しすぎ。しかしこの行動も後編最後に聞かされる〝孫〟の後には考えるもの有り。泣き伏せる夢路様に被さるお千代さんの歌声、やがて終戦汁粉屋へ。隣のおでん屋源吉こと大坂志郎&筆子親子に子供と映画の全てが託される。夢路様渾身の踊りにピキーンと来て戦争帰りの安井昌二も踊り出す。そんな彼の親が決めた許嫁は新時代の到来ひとりモダンなルリ子。十時もアラレも忘れちゃならねえ。日比谷ホールは燃えて将門、あんな踊りデュオしたら何者も夢路様から逃れられない。
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