ほーりー

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2のほーりーのレビュー・感想・評価

3.8
【今、本当にデロリアンがあったら?】

そりゃコロナ前の世界に戻りたいよね。

年始にCSでやっていた『BTTF』シリーズを観ていて、恥ずかしながらヒロインを演じている女優が違うことに今更気づいた(笑)

立て続けに観ないと全然気づかなかった……。

アハ体験で徐々に映像が変わっていくクイズがあったけど、まさにそんな感じ。しかも調べたらマーティの父親もしれっと変わっていることにさらにびっくり……。

なお、生まれて初めて観た『BTTF』シリーズがこのパート2だったので、あの終わり方に思わず「え!?これでおしまい?」と子供心にかなり消化不良だった思い出がある。

前作のラスト、未来から慌てて戻ってきたドクにそのまま連れていかれたマーティとジェニファー。

本作ではそのラストからの続きで、マーティたちはドクから未来で彼らの息子が逮捕され一家は滅茶苦茶になってしまうということを聞かされる。

そしてやってきた未来の2015年。通信技術は著しく発展したけど、本作の未来予想のような世界にはならなかったのが現実(野球が好きな方にとってはカブス優勝を当てたのが凄いのだとか)。

ただビフがアメリカを世界を支配して混沌になるタイムパラドックス上の1985年は、今の2021年のアメリカにそっくりなのが悲しいけど……。

で、めでたくというかなんの苦労もなく息子の運命を変えることができたマーティとドクだったが、今度はジェニファーが眠っているうちに保護されてしまい、未来のマーティの家へ連れていかれてしまう。

そこでジェニファーは未来のマーティの家庭が、彼が若いときに起こした事故が原因で幸福な生活ではないことを知る(マーティの娘の姿とイトー・フジツーの名前のなんと衝撃的なことか)。

普通はマーティの息子が逮捕されるのを防ぐよりも、マーティが事故で怪我するのを防げんかいと思うのだが、この辺りに元々は第1作のみで完結するものに続編を作ったことの無理が感じられる。

一方、未来世界のビフが勝手にデロリアンを盗んでとんでもないことを起こすのだが、前にも書いた通り、自分は初めて観た『BTTF』が本作であると同時に、初めて観たタイムパラドックス物も本作だったため、この後の展開にはかなりショックを受けた。

女を侍らして風呂で映画を観るシーンも鮮烈だったなぁ。

クオリティの高い1作目や純粋な活劇としての面白さのある3作目と比べると、自分のなかでは低い評価にはなる作品だが、初めて観た時のショックという点では、やはり本作がダントツだったと思う。

■映画 DATA==========================
監督:ロバート・ゼメキス
脚本:ロバート・ゼメキス/ボブ・ケイル
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ/フランク・マーシャル/キャスリーン・ケネディ
音楽:アラン・シルヴェストリ
撮影:ディーン・カンディ
公開:1989年11月22日(米)/1989年12月9日(日)  
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