福福吉吉

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2の福福吉吉のレビュー・感想・評価

4.5
◆あらすじ◆
マーティが1985年に帰還後、すぐにドクがデロリアンに乗って現れる。マーティの息子がトラブルを起こしたことでピンチにあることをドクは告げて30年後の未来へマーティとジェニファーを連れていく。デロリアンが空で消え去る姿をビフが目撃していたことが思いもよらぬ影響を及ぼしてしまう。

◆感想◆
再鑑賞です。

前作の最後から繋がっており、本作では未来である2015年、過去である1955年、そして現在の1985年と3つの時代でストーリーが上手く絡み合って、テンポよく展開していき、本作も一切無駄のない構成が味わうことができました。前作で解決した過去の1955年でも再びひと悶着がある展開は面白かったです。

主人公のマーティ(マイケル・J・フォックス)は本作でもトラブルの連続に巻き込まれますが、その中でもついついその状況を楽しもうとする部分があって、ドクとトランシーバーでやりとりする姿は楽しんでいるように見えて愛らしく感じました。そして、「腰抜け」という言葉で怒ってしまう短気なところも健在で、そこもマーティらしくて良かったです。しかし、マーティの息子は軟弱な人間に育っていて、祖父のジョージがマーティに会う前の姿にそっくりで面白かったです。

そして、相棒のエメット・ブラウン、通称ドク(クリストファー・ロイド)はマーティをサポートし、デロリアンとともに危機的な状況を変えるべく、タイムトラベルします。あくまでマーティ側に良いように動いているので、それはどうなのかと思うところもありますが、やはり親友のマーティを助けようとするドクの優しさの表れだと思いました。

本作のカギを握るのがビフ・タネン(トーマス・F・ウィルソン)の一族となっており、彼のストーリーの絡み方が非常に面白く、1985年から2015年にかけてビフの執念と嫌らしさを感じました。やはり憎らしいビフの方がキャラクターが立っていて面白いです。

映像として過去、現在、未来の描き方が独特で興味を惹く内容になっていて、本作初登場の未来では、ジョーズが飛び出す看板や宙に浮くスケボー、靴や服のサイズが自動調整される機能など2024年の現在の私が観てもワクワクしました。飛び出す看板は現在にもありますね。また、1985年の世界も過去の影響が出ていることを一目見て分かるようにデザインされていて、全てを映像で理解できるようにしている本作の良さが出ていると思います。

ラストは次作に続くものになっていて、個人的には好きじゃない形式なのですが、それでも次作への期待感を高めるものになっていて良かったと思います。

3つの時代を往来する展開はとても変化に富んでいて、ずっと楽しく観ることができました。やはり名作としか言えません。

鑑賞日:2024年3月21日
鑑賞方法:CS ムービープラス
(録画日:2023年5月5日)
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