このレビューはネタバレを含みます
新海誠や細田守が目指しているのはこの映画かも知れない。
アニメ映画のような美しい表現。
粗末な暗い小屋の扉を開けると一面に広がる美しい旅路の風景。
けれど旅路側から見ると異次元から急に現れたような少女。
50年前は大人になるのが現実的には早く、内面的には遅かったのだろう。
「行き倒れる」がギリギリ現実の設定としてあり得る世界観で、そこから寄り添う事があり得る世界観で。
現代ではあまりの非現実だから、無い物としてしか描けない。
これを実写で描けた、この時代の日本が尊い。