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紀元前1万年のmatchypotterのレビュー・感想・評価

紀元前1万年(2008年製作の映画)
3.2
ディザスター、パニック、アクションの名匠、ローランドエメリッヒ。

10,000BC

紀元前1万年前ってこんなに言語が発達してたのだろうか。
英語がどうのという野暮なことは言うつもりはないが、それにしても、部族それぞれで意思疎通ができる言葉を持ち合わせている設定。
ここまで来たら時代考証とかあんまり気にはしないけど、歴史の知識としてシンプルに気になった。

とある部族で生きる青年の成長とヒロイズムを描く作品。
彼らの部族は“マナク”と呼ぶマンモスを狩ることで男の格を上げ、大人に成長するとされる部族。

他にも、別のしきたりでそれぞれ生きる部族があり、部族間での摩擦や従属関係もある。搾取する部族と搾取される部族。

惹かれあった青年と許嫁が、“マナク”狩を経て、大人になり、結ばれるはずだったが、巫女の予言通り、不穏な空気が立ち込め、やがて許嫁が他の部族にさらわれる。

その奪還と、搾取を続けさらった人々を奴隷化し労働を強いて圧政を敷く最果てにある王都の打倒を目指し青年が立ち上がる物語。

マンモスとかサーベルタイガーとか、男の子が大好きな歴史上の動物たち、テンション上がる。
とあることで彼と繋がりを見せたサーベルタイガーの件はもっとあっても良かった。

そして、行く先々で彼が平凡ならざるエピソードを残し、部族間の摩擦を超えた結束を芽生えさせ、それでも数で劣る彼らの更なる後押しを作る。

数も上回り神を語る存在を敵に回しても、前に進む彼らの勇敢な物語。
この歴史背景含めそのワイルドな勇敢さは男として憧れる。
そしえ、この青年を前へ前へと駆り立てる動機は許嫁の奪還。そこはやっぱり、男と女。

どの時代でも、いや、この時代だからこそ、包み隠さず、開けっぴろげでその理由1点張りで男達が下剋上する本能的なモノを感じられる作品。

実際、その許嫁、可愛い。カミーラベル。青い瞳に吸い込まれる。
いわゆる原始時代で、ワイルドさが色濃い世界観とむさ苦しい風体残る男たちの中で際立ち過ぎるほどの美女。

これは彼女のために国が動く。そりゃ動く。


F:1779
M:5770
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