ツナマヨ

カフーを待ちわびてのツナマヨのレビュー・感想・評価

カフーを待ちわびて(2009年製作の映画)
3.0
まさか今帰仁(なきじん)映画 今泊映画があるとは思わなくて見たけど
今泊集落は郷愁が深過ぎる
ちょっと今帰仁村の話をすると
ここまで観光客、移民が来まくる沖縄で
沖縄らしさが一番残り続けてるのが今帰仁村だと思う何もない原風景が広がってのどかな時間が流れて空気が違う

それより下は基本的に人口多くて生活するエリア感強すぎるんだよね
今帰仁村より上はガチのエリアでそれも良いんだけど エリア広過ぎて街、村として一つに見れない
よって沖縄という島で一番良い村は今帰仁村 ということになる
今帰仁村の周りに名護って街と本部っていうダサい街あるんだけどそれらと全然違う
本部町には美ら海あってスタバができたり、馬鹿スーパー、ダイソー、馬鹿デカパチンコ屋 とかが並んでたり本当にただただダサいしカスみたいな飯屋しかない
若者もみんなクリーピーナッツ聴いてはしゃいでるような奴しかいない知らんけど

今泊の文化って訳ではなさそうだけど
映画に出てきた
お盆的なので死人が帰ってくる時に家に帰ってきやすいように門にロウソクを2本立てるという文化
素敵過ぎる それが21世紀まで続いてるのも素敵すぎ
今はもう減ってきてるんだろうけど
その土地の文化は守りつづけていきたいものですな

あと沖縄らしいもので言えば例えばでっかい貯水庫みたいなのの側面に絵で柄をつけたり 細かいところに絵を加えて楽しいものに変える のとかも好き 無駄なのと言っちゃえば無駄なものだけど 周りの人にエンタメを届けようとするその精神が他の県民にはないものだと思う 無駄がなければ人生は楽しくないからね


沖縄という島はその島内に文化が山ほどあるのと、孤島というので外の文化が入ってきにくいんだと思うんだけど、
アメリカに占領されて急にガッツリアメリカの文化入ってきたりしても、沖縄らしさは今も生き続けていると思う
それには元にある沖縄 琉球の文化の強さがあってアメリカの超巨大文化をも取り入れられる寛大なものなんだと思う 取り入れることこそまさにチャンプルー 当時の人はアメリカに変わるなんて考えられなかったろうけど、それでも大きく迎え入れてあげれる度量のある島というのが沖縄なのかもしれない

その寛大な心でこの映画を見たかったけど
だいぶ大したことなかった話が強引すぎる
おとぎ噺にももっとこう繊細な心を持って作って欲しいや

書きたいからもう少し書いとくと
その度量のある文化体制が故にでてくる問題もあると思う 強い文化体制の中で過ごすとなると 外に興味を持つ機会を得るタイミングがほんの僅かという人が多くて それを逃すと一つの価値観のまま時間が過ぎてしまう 沖縄で沖縄の人と一生暮らす人たちにとっては何の問題のないことなのはわかるけど世界にももっと良い文化があるのにそれを知らないと子供もその子供もずっと何も変わらない流れになっちゃうと思う
寛大に迎え入れる 来るものは拒まず精神なのは素晴らしいけど 自分から探しに行くこともあっても良いと思う それでいろんなものに触れて分別の力を持って世界と戦える島になってほしい
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