喜連川風連

無法松の一生の喜連川風連のレビュー・感想・評価

無法松の一生(1958年製作の映画)
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現代では絶滅した男のヒーロー像。

喧嘩っ早いが、人情味があって、己の仕事のルールは誰が相手でも曲げない。

病死した男の未亡人とその子供を見守り、家族同然に世話するが、決して未亡人には手を出さない。

花火の夜、未亡人に手を出しそうになった際には、夫の肖像画の前に土下座して、黙って去るという美学。

イキでいなせな男たちは何処へ行ったんだろう。顔が綺麗なばかりで格好いい男の消えた昨今である。

車輪による時間経過の演出が冴える。
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