neroli

無法松の一生のneroliのレビュー・感想・評価

無法松の一生(1958年製作の映画)
4.5
■重要な部分が切り取られていた〜!!■
 
 
前回の「午前10時の映画祭」で見た、坂東妻三郎主演の『無法松の一生』。

公開時に内務省、戦後はGHQによりいくつかのシーンが削除され、検閲によって不完全となっていたというお話でした。
 
 
本作、三船敏郎主演の『無法松の一生』は、稲垣監督が、不完全となった前作を復活させたい気持ちで作った作品。
 
カラーでとても見やすくなっていました〜♪ 
 
 
切り取られていた部分が見れて本当によかった〜♡
 
重要な部分が切り取られていました〜
松五郎の淡い恋の気持ちがね〜♡
 
 
竹を割ったように気持ちのいい男、松五郎。
『無法松の一生の』お話がとても好きです〜♪ 

 
 

■三船敏郎氏、高峰秀子氏が本作のイメージにピッタリ〜■
 
 
三船敏郎氏、高峰秀子氏はピッタリの役でした〜
 
運動会のシーンは、坂東妻三郎バージョンが好きだったかも。
負けそうに見せかけて最後にキリギリで勝ってみせる術。
 
本作は余裕で勝って、ハラハラ感がちょっと軽減、笑
 
 
そして良子夫人には、高峰秀子氏がハマり役でしょう〜
まあ、何の役でもハマるんですけどね、高峰秀子氏は、笑
 
 
 
 
■「トリマシタナキマシタ」■
 
 
本作は、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞しました。
 
前回の「午前10時の映画祭」坂東妻三郎バージョンで説明がありましたが、稲垣監督は、感激のあまり日本に「トリマシタナキマシタ」と電報を打ったそう。
 
木下恵介監督の『楢山節考』とのトップ争いの形となったが、本作の方が圧倒的な支持を受けたとのこと。


また、稲垣監督は、ルネ・クレール監督に祝福されて嬉しかったとのことでした〜✨
 
neroli

neroli