ダイアー教授

無法松の一生のダイアー教授のレビュー・感想・評価

無法松の一生(1958年製作の映画)
3.6
男一代、無法松
製作:1958年、日本
原作: 岩下俊作「富島松五郎伝」
出演:三船敏郎、高峰秀子

小倉産まれで、玄海育ち、口も荒いが気も荒い、
村田英雄さんの名曲「無法松の一生」で有名。
ちなみに男一代ではないが氷川きよしも唄っています。
きよしネエさん、とてもいい唄いっぷりです。

心あたたまるけど、とても切なく悲しい物語でした。

主人公の松五郎は人力車のドライバー(?)。
学は無い(文盲)が、腕っぷしは強くて心優しい松五郎。
三船敏郎が彼の青年期から老人までを演じます。

軍人の未亡人とその息子(ボンボン)と家族のような関係になる松五郎。
父を失ったひ弱なボンボンを父親のように接する松五郎。
未亡人に恋心を抱く松五郎。
しかし、どうせかなわぬ恋じゃもの…愚痴や未練は玄界灘に…

ボンボンの小学校の運動会で、父兄のかけっこがあるのだが、無法松はぶっちぎりの1位!
ボンボンのリスペクトを一心に集めます。
小学校の運動会でおっさんどもをぶっちぎった私の父を思い出しました。

映画の最高潮は祇園祭。
無法松が飛び入りで太鼓を打つのがめちゃくちゃカッコいい!
上半身裸で二本のバチを振り下ろす姿は、まるで『燃えよドラゴン』のファイティングシーケンスだ!!

中性的なジャニーズタレントや韓流アイドルもけっこうだが、日本男児のカッコよさは無法松なのではないでしょうか?

平成、令和に生まれた男性で、どなたか無法松を演じられる人はいないものでしょうかねぇ?(右京さん口調)

山田孝之ならあるいはッッ!!!