このレビューはネタバレを含みます
東宝版無法松の一生。稲垣浩執念のセルフリメイク。ヴェネチア映画祭金獅子賞。三船敏郎が奥さま高峰秀子へ寄せる慕情。隠し通さなければならぬ想い…は控えめ。うーん阪妻意識しすぎかな…三船敏郎にはやや合わな…
>>続きを読む無法松そんなにいい奴か?
芝居小屋の客席で鍋作ったりニンニク焼いたり、しまいには喧嘩おっ始めて興行中止に追いやったの、普通にドン引きなんですが。
その後の母子との交流もよくある話でつまらない。
が、…
無垢で、気前が良くて、強くて、素直で、優しくて、前向きで、人情があって、意思を貫く誠実な男。そういう無法松みたいな男でありたい。
本当に強い男は、たとえどんな事があっても愛する人の幸せを願える男だと…
「吉岡さん、と呼んでください」って、デコちゃんのセリフは衝撃的。
豪放磊落な無法松のキャラは阪妻にぴったりだったが、三船敏郎も負けず劣らず似合っていた。デコちゃんはじめ、芥川比呂志、田中春男、笠智…
アグファカラーの発色が綺麗。
この映画の一番の売りはこれだと思う。
凝ったカメラワークを多く施していたけれど、被写体より先行している予定調和なカメラでそちらはあまり好きではなかった。
ネガ反転を…
こういう話に弱い。
最後は泣けた。
話の筋は全然違うけど、心にずしんと残る切ない感じが「ごんぎつね」とかそういう系。
運動会のシーンが3人とも笑顔で楽しそうなのにすごく切なかった。
胸がギュッとな…