そんなもんかどんなもんか

悪の教典のそんなもんかどんなもんかのレビュー・感想・評価

悪の教典(2012年製作の映画)
2.9
原作は辞書かってぐらいぶっといけど実写化見るよりは原作読んだ方が楽しめるのは確実。映画では描けてないところが多すぎる。だから序章のバージョンもあるんだろうけど。
映画ではなるべく原作の雰囲気を作ろうとしていたんだろうけど、確実に原作の方がハラハラする。映画内だと、なんとか頑張れば逃せそうな気がするけど、原作だと生徒が逃げられないようにハスミンがエグいほど徹底していることが事細かく描かれているので、こりゃ詰みだなと確信する。絶望が段違い。

なんでわざわざ教師の道を選んだのかもこの映画内では大して描かれていないので、興味がある人はぜひ原作へ。

そしてラストの恐怖感も原作の方が凄まじい。映画だと伝わりにくいぜ。殺人量からして絶対に死刑だが、ハスミンはどうにかして無罪もしくは無期懲役を勝ち取るのだろう、そしてなんとかして脱獄し、必ず生き残りの自分達を殺しに来るのだろうと言う恐怖が描かれている。
映画ではその恐怖が薄い。ハスミンがわざと頭がおかしい人間を演じているのだとわかりにくい。残念だ。

そして主題歌が合っていない。なんでこの曲にしたんだ?わけがわからない。
伊藤英明の演技は良かったと思うよ。地味に生徒役も豪華だよねー。