ガリガリ亭カリカリ

悪の教典のガリガリ亭カリカリのレビュー・感想・評価

悪の教典(2012年製作の映画)
4.6
アバンタイトルも素晴らしいのだけど、アバン・アバンタイトルとでも言おうか、東宝マークが終わって真っ暗闇がしばらく続く中で『メッキー・メッサーのモリタート』が鳴り響く時間で流石三池!となった。
劇場の闇も相まって、闇の映画が始まるぞという高揚感がヤバかった。

実は三池の中でいちばんクローネンバーグを意識した作品な気がする(『ヒストリー・オブ・バイオレンス』とか、ショットガンから覗く目玉とか)。

吹越満の首の伸び方、山田孝之の利きパンティが三池ユーモア。
林遣都が前戯される表情を捉えたあのショットはなんなんだ!

突然燃えるラブロマンス(ボウガン少年)が始まりかける瞬間をアクションでちゃんと演出していて、始まりかけた瞬間に瞬殺させる呆気なさに笑った。ファニーゲーム的嫌がらせ。