こんなもんか、サイコパス
割と娯楽性の高い邦画サイコホラー。伊藤英明が全力でサイコパスを演じる姿は良かったのですが、やはり三池作品は個人的にハマれないのだなと改めて。過剰な演出にツッコミ要素有りの展開をなんとか65点の暴力描写で隠せている感じ。
今こうして観てみると出演者が豪華俳優陣。みんな若い時から演技が素晴らしいです。もちろん1番良いのは伊藤英明。サイコパスを演じるのって本当に難易度高いんだろうな。
ただどうしても終盤の大量虐殺シーンは冷めてしまう。フィールドも人数も揃っているのに猟銃のみで対処するサイコパスが果たしているだろうか。単調に銃でバンバン生徒を殺めていくだけ。そこには何も残らないから観ていて飽きてくる。
銃を扱うのは殺人鬼であって、シリアルキラーやサイコパスはもっと残酷な凶器を扱うイメージがどうしてもあります。レインコート着るなら斧一択でしょ。それ以外にも明らかに『アメリカン・サイコ』を意識している描写が目立っていたので。そんなんじゃベイトマン君にでさえ勝てないぞ、ハスミン。
あと少し長く感じたので、終盤のクライマックスをもう少し短くして100分程度の尺にすれば観やすかったかもしれません。
2024.4.14 初鑑賞