レオ

悪の教典のレオのレビュー・感想・評価

悪の教典(2012年製作の映画)
2.5
中々グロテスクな描写も多く、邦画の中ではショッキングな作品ではあったと思うが、「こういう映画が好きなんだろ。ほれほれ。」感が否めない気がした。これはあくまで個人的な感覚だし、自分の思い込みもあるのかもしれないが、とりあえず銃ぶっ放しておく、とりあえず殺戮シーンに古典的な音楽を流しておく、とりあえず血を沢山流しておくという感じで世間の人が何となく思い浮かべるサイコパスっぽい描写を抜け出ていないような気がした。原作未読であるが故に原作忠実に描かれていたのかどうかは不明であるが、もう少し他の大量殺人者とは異なる特徴があれば良かったように感じる。折角、素材が良いのに活かせていないのが勿体なく思えた。
後、これも原作に忠実なのかわからないが、途中愛用の銃に英語で語り掛けるシーンやどことなく杜撰な計画も目に付いてしまった。
個人的な感覚では、もう少し工夫が凝らしてあれば光る作品になったと思うので非常に惜しい作品と言える。
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