宇宙に飛ばされたライカ犬より僕はマシだといいながら、ライカ犬に思いを馳せる。
私も小さい頃に親の都合でペットと離れたことがあって、イングマルの悲しさと悔しさに泣いてしまった。こんなピンポイントで絶妙な感情を描くなんて、、。
最初は落ち着かなくて問題ばかりだったイングマルも、おじさんの家では楽しく友達とも仲良く過ごせていて、元の家にいた時は寂しさと不安でああゆう行動をしていたんだな…とわかる。
ストーリーは辛さだけでなく、おじさんちでの幸せや、助け合う町の人も描かれていて、それがとてもあたたかい。
そして、異性を意識し出すところもなんとも甘酸っぱい。しみしみと味のある映画なんだと思う。
サガの無邪気すぎるところも、イングマルを可愛がってくれるお姉さんの母性も、たまらない良さがある。ちゃっかりちょっと成長してモテちゃってるイングマルにもまたにやにやしてしまう。
彼らには、たまに辛くて、だけどとても素晴らしい生活が待っているんだろうな。