Melko

マイライフ・アズ・ア・ドッグのMelkoのレビュー・感想・評価

2.3
んー、合わないし退屈だったなあ、、
何が言いたかったのかもよくわからないし、、

イングマルは、自分に辛いことが起こるたびに「いやそれよりももっとひどい境遇の人がいた」と想像の世界に逃げてしまう。ママのことも犬のことも、ちゃんと正面からぶつかれていない。どこか浮ついていて、でもその想像に逃げる方法が、彼が生きてきた短い人生の中で見つけた「自分を保つ」方法なのだとしたら、アブナイ。そういうことでしか、苦しみや辛さと向き合えない、残念な大人になってしまうから。村の人たちも個性豊かというか、行動が色々意味不明で、傷ついた少年が育っていく場所として合っているのか疑問。
最後、やっとちゃんと泣けたことで、少しだけ自分と向き合えたような気もしたが、意味不明なところで微笑んだりするからちょっと怖い。
噛み合わない家族との仲も、いや結構イングマルにも非があると思うし、ママが発狂寸前なのもすごく理解ができる、、だから自分の中では「かわいそうなイングマル」に最後までならなくて、結果消化不良になってしまった。

あと他の方もレビューされてるように、少女が胸を見せるとか、この映画に関してはわたしは蛇足だと思う。ハッキリ言って要らない。気持ち悪い。そういった「性」に関する描写がサックリ何度も出てくるせいで、せっかくイングマルを理解しようと見てるのにその都度冷めてしまった。。

ただ、残された者は死ぬ者よりもつらいってのは、わかる。その人が生きてた思い出と、折り合いつけて生きてかなきゃならないんだもんね。。健全に育つためにも、「泣ける時に泣け」と言いたい。
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