丸木

追想の丸木のレビュー・感想・評価

追想(1956年製作の映画)
3.5
過去の清算

【時期】1928年 【舞台】パリ

1917年のロシア革命に続き、1918年のロマノフ家の処刑から、10年。まだ革命での出来事が人々の記憶に新しかった時代。記憶喪失の女性は、ロマノフ王朝最後の皇女アナスタシアなのか。

歌うユル・ブリンナーと相変わらず綺麗なイングリッド ・バーグマン、『マイ・フェア・レディ』のような展開、気が強いご老人の家族への想いが本作の見どころ。

フランス革命と同様、処刑された側の人物が描かれるのは、民衆側の同情と罪悪感からくるものなのでしょうか。特にロシア革命では、まだ幼い皇帝の子供たちまで処刑されてしまった。物語の中でだけでも彼らには幸せになってほしいものです。
丸木

丸木