ほどぼち

ホリデイのほどぼちのレビュー・感想・評価

ホリデイ(2006年製作の映画)
4.0
「あぁ、旅っていいな……」

この映画を見終わったいま、率直にそう思います。

映画『ホリデイ』

どうしようもなく傷ついたとき。
その場にいることすら、息苦しくてたまらないとき。
あなたならどうしますか?

なんとかして自分の気持ちを立て直す。
楽しいことをして気を紛らわす。
美味しいものをしこたま食べる……など

色々な解決策があるかと思います。
けれど、どの解決策をとっても、心のどこかで、モヤモヤが消えない…
そんなこともありますよね。

この映画の主人公、アマンダとアイリスも、恋人に裏切られ、旅に出ます。
最初は、ツライ思いが、幾度となく、心に影を落とし、なかなか吹っ切れることができません。

けれど、旅先での出会いが、彼女たちの心をスーッと洗い流します。

・これまでとは全く違う異文化との出会い、街並み
・出会ったことがないような、明るく、優しい人達

新しい世界に触れ、優しい人達に触れ、
彼女たちの心は、どんどん解放され、
表情も、憑き物がとれたかのように、晴れやかになっていきます。
そして、最後には、自分の人生をしっかり歩きはじめるのです。
映画のラストでは、やさしさと温かさに溢れた気持ちになります。

私も、今、モヤモヤとする気持ちがあり、
「あぁぁ、このしがらみを断ち切りたい!」と思うこと、あります。

そんなときは、
思い切って、どこかに旅してみる。
自分をその場から解放させてあげることも、大切なのかもしれませんね。

自分を解き放つきっかけをくれる旅の大切さ。
今の私の心に、ギューーンと刺さる、そんな映画でした。
ほどぼち

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