上海十月

吶喊(とっかん)の上海十月のレビュー・感想・評価

吶喊(とっかん)(1975年製作の映画)
3.8
日本映画専門チャンネルで岡田裕介を偲ぶ特集で再見。疾走しまくる印象だったがこんなにセックスばっかりしてたことは忘れてた。予算がない割に結構セットとか気合いが入っている。おそらく三船プロのセットを安く借りたのだろう。三船敏郎は、岡本喜八の盟友だからね。戦争がおもしれーと言うブギーナイツな農民が戊辰戦争を走りまくる。岡田裕介の役は、会津とも官軍とも通じる二重スパイ。俳優しながら本作のプロデューサー当時25歳とは若い。高橋悦史の細谷十太夫も面白い。おもしれーが戦争の悲惨を自覚するあたりは、岡本喜八自身の戦争当時の気持ちを当てはめているのだろう。岡田裕介のプロデューサー業事始めであるが後に個人的に数多くの?な映画を作ったプロデューサーとは思えないほど本作は、真っ当な映画。今回の追悼企画は、いい企画ですね。
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