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吶喊(とっかん)のbluetokyoのレビュー・感想・評価

吶喊(とっかん)(1975年製作の映画)
3.0
いま見て、面白いか面白くないかといえば、面白くはない。幕末物で、エネルギッシュな感じでいいのだが、とにかく、主人公に魅力がなさ過ぎて見る気が失せてしまう。魅力のない主人公にしたのは狙いなのかどうかわからないが。ジャズ大名はものすごくいいのだけど。
ストーリーというのは、とくになく、主人公の千太がとにかく、戦争みたいなのが大好きで、折しも、戊辰戦争が東北に移って来て、もう、千太がはしゃぎまくるという話である。

千太、官軍がやってきていよいよ戦争だということで、おもしれえ、と見に行くわけだが、そんなとき、官軍側の密偵、万次郎と知りあう。さらに、官軍側の情婦、お糸とも知りあう。また、さらに、娼婦のテルとも知りあう。
また、さらに、仙台藩の武士、細谷十太夫とも知りあう。

そんなことをやっているうちに、官軍はどんどん攻め寄せてくる。仙台藩は後退していく。

業を煮やした細谷十太夫は、カラス隊という独立部隊を組織する。千太もカラス隊に入る。

万次郎は、千太に、官軍の軍用金を奪うという計画を持ち掛ける。

千太が官軍の御旗を奪おうとする隙に、万次郎は軍用金を奪ってしまった。ただ、千太は捕まった。

千太が処刑されるとき、もともとは官軍の密偵だった万次郎が現れて、なんとか、千太を助けた。

ところが、千太は自分がおとりに使われたことに怒り、万次郎と千太は喧嘩を始めた。

そんなとき、近くを通り掛かった会津藩の部隊に入ってしまい、鶴ケ城へ。
官軍の砲撃を受ける中、千太は、テルと再会する。

若さのエネルギーが、ときの権力に押し潰されていくということを表現しているのかな。エロいシーンもあるが、エロくはない。若さの象徴というところか。
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