真栄田

吶喊(とっかん)の真栄田のレビュー・感想・評価

吶喊(とっかん)(1975年製作の映画)
3.6
幕末の動乱の中を、衝動のままに突っ走った、百姓の若者2人
1人は賊軍に、1人は官軍に付き
各々、無軌道に「面白い」と感じた事をやる

序盤は両方とも、あまり好感が持てないキャラだと思っていたが
中盤から段々好きになってしまっていた

「賊軍も官軍も関係なく
人間なんて立場次第で何にでも成る
そんな事よりSEXだ!」
みたいなメッセージを強く受信した

幕末の動乱に、面白半分で片脚を突っ込んだ若者2人が
徐々に戦争の恐ろしさと醜さと愚かさを学んでいく
岡本監督の戦争に対する冷めた視線が窺える作品だった

あと
小ネタですが
この作品の中に有った、女子に金的攻撃の方法を伝授するシーン
後に『East Meets West』の作中で、もう1回やってたから
監督がよっぽど気に入ってか、戦時中、本当にそういう訓練が有ったとか
そういう感じなんすかね
真栄田

真栄田