チンコ映画!
岡本喜八監督はこれまでも慰安婦や娼婦などに対する男性の高揚感を描いてきましたけど、これはかつてないほどチンコチンコしてます(笑)若者の衝動としてのチンコ。ギャグもチンコ。残虐さを示すのもチンコ。チンコチンコ。チンコ言い過ぎですけど、本当にチンコなんで仕方ない。
カラス組になる直前、千太がすでに相手のいない状況で銃を打ちまくるのもチンコ。万次郎がこれ見よがしに銃を出すのもチンコですよね。
戊辰戦争の話だけれど明らかにアジア太平洋戦争を示唆していて、岡本喜八監督のこれまでの時代劇とは一線を画す時代劇になっています。なのでAmazonプライム・ビデオの解説も『肉弾』を引き合いに出していたし、ラストも『血と砂』を彷彿させますね。死と隣り合わせの生、そこに戦中の若者の衝動を重ねた名シーン。素晴らしかったです。
チンコ、ギャグ、時代劇、反戦と岡本喜八のイズムがこれでもかと投入された作品になっていて、年代順に追うととてもよくわかる映画だなと思いました。
岡本喜八監督Amazonプライム・ビデオ配信作品年代順マラソン11本目。