豆onpeets

怪談の豆onpeetsのレビュー・感想・評価

怪談(1965年製作の映画)
5.0
オムニバス形式の怪談
【黒髪】
【雪女】
【耳なし芳一】
【茶碗の中】

やっぱり、ホラーは伝承あってのもの。
人から人へ語り継がれるお話が1番怖い。

作り話や現実も混ざってるのが1番ヒンヤリする。👻

とても物静かに幽霊に狂わされて行く人間の姿を是非とも三味線の音や琵琶の音と共にご堪能あれ。


「黒髪」

貧乏に嫌気がさし、妻を捨て貴族の女と結婚した夫が前の妻の優しさが忘れられず 遂には妻の元に帰ってしまう。
懐かしい妻の黒髪に酔いしれ妻と幸せなひと時をおくるが、目が覚めるとそこには、、、。

⚫︎感想
主人公が狂っていく様がとても静かに奇妙に枯れて行くのが撮影されており凄かったです、、、。
本当に凄いしか言いようがないし。
黒髪は美しいのに怖い。



「雪女」

老人と18歳の若者が遭難し雪女に出会う。
老人は命を奪われ、若者は雪女に見逃してもらえるが「人に言えば命は無いと言われる。」
そして時が流れ若者は妻を迎えるがその妻は雪の様に白い美しい女性だった。


⚫︎感想
お話より、、
岸惠子さんがお綺麗すぎて恐ろしいのです😂
唇の形とか本当にお綺麗💕凛々しい〜
市川崑作品金田一シリーズ「悪魔の手毬唄」「女王蜂」でもミステリアス感が凄い良い方です🥳



「耳なし芳一」
源平合戦による平家の呪い。
芳一が夜な夜な幽霊に呼び出され墓の前で琵琶を弾かされる。
和尚は幽霊を退く為にお経を身体中に書くが、
耳だけ書くのを忘れられ、芳一の耳は幽霊に持っていかれる。

⚫︎感想
豆のトラウマ作品。
小さい頃にこれを読んで訳わからない位に恐怖しました。それと同時に「赤い靴」も衝撃的でした。
教訓は難しいのですが、どちらも似てる様な気がします。。。
この世で1番怖いホラーだと確信してます。。。



「茶碗の中」

作者が途中まで書いた作品がある、、、。

水を飲もうとした男の茶碗の中に知らぬ男が写る。
主人公は最初、気味悪がったが
とうとう主人公はそれを飲み干す。
そして狂ってしまう。
そこでお話はぷつりと終わっている。

⚫︎感想
1番ゾッとする。本当に茶碗の中と言う作品は唐突に終わっている、、、。
何故、唐突に終わっているのかは、、、。

この作品では、
「人の魂を飲んだものがどうなるかは自分達で考えてみると良い。。。」と言う言葉を残して
作者も茶碗の中で手招きをしている。

あそこは、黄泉の国なのかも知れない。。
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