赤足

スパングリッシュ 太陽の国から来たママのことの赤足のレビュー・感想・評価

3.7
アダム・サンドラーの作品を主に見ていた時に出会った作品。

メキシコからの移民でロサンゼルスの裕福な家族へハウスキーパーとして働く事になった母子家庭の親子。身分や文化の違いに戸惑いながらも奮闘する姿を描いた作品である。

日本では馴染みがないテーマかもしれないが、米国では日常的なことのようで、文化の違いなどもありとても興味深く尚且つ、楽しく見ることができた。

今回のアダム・サンドラーもまたコメディ色は一切なく、シリアスながらに良いパパ役を演じており、物語の中でもかなりの良識ある人物を演じて、いつもの彼を知っていれば目を疑うほど(笑)しっかし、相変わらず演技の多彩ぶりに関心してしまう。

内容もフランクで気軽に見れるかと思いきや、結構なヒューマンドラマと重いテーマになっており文化の違いや価値観のぶつかり合いは特に見応えがあり!

メキシコの移民でハウスキーパーで母親役のパス・ベガの強気な性格と、娘のために頑張るおかーちゃん姿は好印象的で白人で裕福な母親のティア・レオーニと対照的で面白く、子供からおばあちゃんまでみんないい味を出しているので

色んな立場からの視点から見ることが出来るため、どちらか一方的に偏るという事にはなかったのは良かったと思われ、全体的に良作ではあるが、最後の落としどころがちょっとナンセンスであったのは否めなかったかな!しかし母親とは親子とは教育とは愛とはなんぞやと問われるような作品であり、考えさせられる作品であった。
赤足

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