不穏で陰気な2時間25分。 作中、老人が語る「非音楽の実現」という言葉通り、終始不協和音を聴かされてるようなつかみどころのない映像。でも、引き込まれてくから不思議。
長回しの連続の面白さもあるのかもしれません。主人公のヤノーシュがカメラの方に歩いてるのに、段々と小さくなっていくシーンは驚きでした。
神秘的に描かれる巨大クジラとプリンスと言う男。得体の知れない物への恐怖を感じ、それによって扇動される民衆は人間の薄情さを切り取ったようで見てる方からしても恐怖。
抽象的だけどインパクトある世界観が魅力的で、見方によっては色々な解釈がありそうなんで、いつかまた見ようと思います。