上げ直し。
ロッキーが画面越しから俺達に叱咤激励してくれる映画。
妻には先立たれ、息子からは煙たがられ、周囲の人間からは時代遅れのロートル扱い。もはや全盛期の面影なんて一切感じられない老いぼれに成り果てたロッキーに初見時、そりゃあもう衝撃を受けましたよ。
しかし、「人生」という重いパンチをくらい続けて来た彼の放つ言葉は、年輪を重ねただけあってどれも心に響くんだなコレが。特に父と比べられ、項垂れてしまったジュニアに対するロッキーの叱咤激励なんて、もうジュニアを貫通して自分にも言われているように感じてしまい、あの場面を見る度に泣けてきてしまう。
たとえ全盛期のように身体が動かずとも、『虎の目』でいることを忘れずに、チャレンジしつづけるロッキーは未だ変わらず俺のヒーローだったし、彼の人生哲学に奮い立たされた一本でした。