レッドキング

ロッキー・ザ・ファイナルのレッドキングのレビュー・感想・評価

ロッキー・ザ・ファイナル(2006年製作の映画)
4.0
前作から実に16年、撮影当時60歳近かったにも関わらず見事な肉体で再び監督・主演を努めあげたシリーズ集大成。
メイソン役の人は当時現役のプロボクサーだったにも関わらず、ロッキーの前だと「ほっそ!」と思ってしまうほど笑

愛するエイドリアンを失い、ボクシングを引退してレストランで過去の試合の話を続けるロッキーは、まさに過去に生きる人間そのもの。
そんなロッキーの中で燻っていたボクサーとしての内なる炎が再び燃え上がる。
歳を取り、周りから馬鹿にされようと自分という人間を証明するためにロッキーは立ち続ける。
「自分を信じなければ人生じゃない」
「なにかに挑戦するのに遅すぎることはない」
今までのシリーズを通したロッキーの、スタローンの生き様が本作に詰まっています。
スタローン自身、本作の後に「ランボー/最後の戦場」や「エクスペンダブルズ」「クリード」など、数々の映画に出演しており
ここで終わったのではなく、再びここからスタローンの人生が始まったとも言えます。

『ロッキー』が単なるボクシング映画ではなく、人生とはなにかを教えてくれる作品であることを改めて思い知らされました。
自分が歳を重ねて、挑戦することに臆病になった時に見返したい作品です。

ようやくロッキーシリーズを完走できたので、これからクリードを鑑賞したいと思います。
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