50代を越えたロッキーは、引退し、レストランを経営していたが、再びボクサーとして戦う決心をし、ヘビー級チャンピオンのディクソン( アントニオ・ターバー)とエキシビションとして戦うことになる。
ストーリィが崩壊していた前作「ロッキー5」を挽回して、今回は、ディクソンと戦いを挑み、立ち向かえることを証明しようとする。それは、原点に戻り、勝ち負けを越えて、最終ラウンドまで立っていられたら、という「ロッキー1」と同じテーマに迫っていると思った。
現役チャンピオンのディクソンと互角に戦えることは無理があるけれど、還暦を迎えたのに、鍛えられたシルヴェスター・スタローンの身体を観ていると、もしかしたら出来るかも、と思えてくる。
随分年取ったポーリー(バート・ヤング)とのやり取りは相変わらずだが、彼を大事にするのがロッキーの人柄を表わしているようだ。
再び、シルヴェスター・スタローン自身が監督し、ストレートな話を貫いたのが面目躍如だと思った(2023.2.19)。