「20世紀のヨーロッパはサラエヴォに始まりサラエヴォに終わる」
当時のバルカンを切り取っただけでない。
ダンスシーンでは過去作に出てくれた人々が踊り(それも、蛍の光の音楽で)、キャストの台詞には…
以前レンタルした時に返却日に間に合わず終わらせることができなかった作品で今回初めてやっと。
内的彷徨とプロットにおける実際の旅路とがシンクロするマジカルリアリズム。現在と過去が気づきにくいくらいに…
◎ 不可視への眼差しのオデッセイ
終わりの始まり。
何度も出てくる霧の表現が圧倒的。
なぜサラエボという同じ場所で戦禍を繰り返すのか。
マナキス兄弟の幻のフィルムを探し求めるバルカン半島全体を周遊す…
まずカメラが近いことに驚く。これはアンゲロプロス自身がある意味では手癖になっていることを封印しているのだろうか。
マルチェロ・マストロヤンニが主演の2作は本当に素晴らしい作品だけど、一方でここでの…
「ユリシーズの瞳」
ギリシャの映画監督Aは、マナキス兄弟が撮影した幻の映画の未現像フィルムを探すために帰国する。ホメロスの「オデュッセイア」をモチーフに、幻のフィルムを探して7カ国を行脚するオデッ…
初のテオ・アンゲロプロス。
バルカン半島を映す映像美に圧倒される。
今まで観てきた映画の中でも随一の映像美だった。
はじめはマナキス兄弟のバルカン半島最古の映画、幻の3巻のフィルムを追うロード・…
バルカン半島縦断の旅。どこを切り取っても美しいシーンばかり。
ギリシャ、アルバニア、北マケドニア、ブルガリア、ルーマニア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナをめぐる。動乱の20世紀バルカン史を見るこ…
オレたちのハーヴェイカイテル、はるばる来たぜサラエボ…辿り着くまでに眠くなるのですが、ここで起きることの衝撃を考えれば、3時間弱は至極妥当。バッチリ目は冴えて、当時バルカン半島で起きていたことを学び…
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