アンゲロプロスの作品は戦争によって引き離された家族や故郷を失った悲劇を描いているものが多く、しっとり染み入る、普遍的な哀しみです。本作の余韻もまた素晴らしく、いまだアンゲロプロスの詩的な映像の中から…
>>続きを読むこれは紛うことなき傑作…!
映像の美しさにこんなに圧倒されたのはタルコフスキー以来かも。
序盤のデモの人らの声がめちゃ好き。
終盤からラストへの展開は衝撃。
特典映像の監督のコメントも「なるほどー!…
これ死ぬほど傑作すぎんか?
これみたらなんかもう
人生の言葉失う....ってくらい
まじ大袈裟すぎんかいわれるくらい
やばかった。
冒頭の黒い傘て街一面中佇む人。
映画待ちの人々なんだが
それを阻…
【第48回カンヌ映画祭 審査員特別グランプリ】
『旅芸人の記録』のテオ・アンゲロプロスが手がけた「国境三部作」の最終作。カンヌ映画祭では審査員特別グランプリとFIPRESCI賞を受賞、ヨーロッパ映画…
一連の長回しの数々。自身の作品を、上映する街での黒い傘の集団と蝋燭を灯す集団の中に紛れ込む監督A。その一連のショットから
どこかで彼を待つ女の登場まで思わず息を飲む。自分の息吐く音、衣擦れの音すら邪…
失われたフィルム(眼)を追う旅が絶望の追体験に。場面やカットごとどころか同じ画面のまま時間が移動する、というより別の時間がショットに流れ込んでくる。霧の中で音だけが聞こえる虐殺は幻のフィルムと同じで…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
長回しすれば良いってもんじゃないだろうけど、映像の説得力が段違い。
アンゲロプロスの映像への信頼は、並々ならないものなのであろう。
彼の瞳が欲しいぐらいである。
こういった芸術映像としての到達点を…
[結局、変革などしなかった世界に] 90点
大傑作。1995年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。『こうのとり、たちずさんで』から『永遠と一日』へと連なる"国境三部作"の第二部。4回目のコンペ選出とい…