ユリシーズの瞳に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)- 4ページ目

「ユリシーズの瞳」に投稿された感想・評価

昼寝

昼寝の感想・評価

4.7

アンゲロプロス自身がこれは映像の不可視性についての映画だと言っていたが、本当にとにかく見えない。濃い霧が人々の視界を覆う。画面外での殺戮・爆発。やっとの思いで現像したフィルムは真っ白。見えないはずの…

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Okabe

Okabeの感想・評価

4.4
「死にかけた」バルカンの地で始原への回帰を巡る旅。単なるノスタルジーには陥らない。
haccatow

haccatowの感想・評価

4.6


眼差しの先の「見えないもの」
始まりと終わりの地
信念の人、あるいは絶望者
すべての曖昧さ、すべての矛盾や衝突や混沌

エルランド・ヨセフソンはやはり救済を見届けられない立ち位置なのだなぁ(タル…

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ヨウ

ヨウの感想・評価

4.3

ギリシャ映画の祖が残した幻の3本のフィルムを探す旅。何度も超える国境。そこら中で垣間見える危機的情勢。過去と現在を行き来するような時間の共存。一寸たりとも画面から目を離せない圧倒的な長回しの妙が全編…

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さっ

さっの感想・評価

5.0
見通すことも近づくこともできない霧の絶壁の向こうで、殺戮が終わらない。映画のまなざしがとらえることを禁じた20世紀バルカン半島
なか

なかの感想・評価

4.2

3時間弱におよぶ失われたフィルムを探し求める旅。
神聖なる空気感と悲劇を巡る虚無感。
.

監督の映画を見るのは、これで5本目だけど、どれも「旅」の映画だとやっと気がついた。今作もたた…

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Kensho

Kenshoの感想・評価

4.4
アンゲロプロスの中ではあっさり目なストーリー。カメラの持続、緩慢、どれをとっても素晴らしき、切り取ることのできないトラヴェリング、長回し、奥行き、構図...

戦火の混沌と狂乱の中での芸術の役割。闇の中の光。闇に葬り去られる光。闇の中の闇。またとんでもない大傑作に出会ってしまった。生涯ベスト級。真冬のバルカン半島各地の驚くべきローケーションを背景に、卓越さ…

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千利休

千利休の感想・評価

4.3

ノンリニアに虚実混合、さらに主人公が妄想する歴史上の偉人の人生体験フェーズまであるのは珍しいだろう。もはやあらすじを横に置きながらの鑑賞でないと、ストーリーは追えないほどなのだが、流石の説得力である…

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ネムル

ネムルの感想・評価

4.3

空飛ぶ石像フェチ。
アンゲロプロスの不味いところも遺憾なく発揮されて、『永遠と一日』や『霧の中の風景』ほどにははまれない。しかし、すごいものを見たとは思う。

アルバニアへと向かう雪原、故郷にたどり…

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