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ユリシーズの瞳のmuscleのレビュー・感想・評価

ユリシーズの瞳(1995年製作の映画)
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話がスパイの妻すぎるだろとか、CUREとフッテージ挿入の仕方がおんなじだなとか思ってたがそれ以前にハーヴェイ・カイテルの顔の骨格がマジ黒沢清に似ている。
「アンゲロプロスは団子状の脚本」と黒沢清は言っているけれど、見せ場の長回しの後に見せ場の長回しがくるのでお得だな…となる。今の群衆なに?と思っていたら女が現れてパンして、のくだりは『アカルイミライ』のラストの若者集団で完コピしている(気がする)。
バルカン半島を巡る政治意識をかなり捨象して、不遜なかたちでその場その場の見せ場と見せ場しかない、場面をつなげること。そうやってシュールさをユーモアに読み替えるとホンマ黒沢清になる。
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