【2014/1/22:バルト9】最初に観たとき、とんでもなくカッコええええええ!!けど中身は正直よくわかんないや、と思った。
夢のシーンだったりシュールすぎる恋愛話？だったり、かと思えば妙な生々しさが強烈すぎるラストだったり。どういうテンションで向き合っていいのかわからず、かといって駄作！なんて全く思えない説得力があって。よくこんなの作ったなー、CGなしでどうやって撮ったの？！と思えるカットもチラホラ。
アンゲロプロスの他の作品も観るうち、ああこれは、神話として観ればいいんだ、と気付いた。ギリシャだしね。
ミュージシャンの曽我部恵一が「愛をテーマとする(音楽の)アルバムなら30分くらいが良い。1時間もあったら、人生みたいだ」というようなことを言ってたけど、アンゲロプロスが撮る横滑り長回しカットは、それだけでもう人生そのものみたいだな、と思う。
